▶ 日本の“お米”に、今何が起きているのか?
すき家の異物混入騒動、続く米価の暴落、そして農協の再編──
これらが示すのは、“偶然”ではなく“構造の変化”かもしれません。
この記事は、農と金融の「見えないつながり」を紐解く試みです。
食卓に届く米が、いつの間にか“他国依存”になっていたとしたら?
小泉進次郎農水相の就任と構造改革──これは新たな始まりか。
あなたの気づきが、“選択できる未来”を取り戻す力になる。
作況良好でも価格が崩れる“意図された流れ”

米はよく育った。でも、“育てる意味”が奪われていく。
▶ 米がよく育った年に、なぜ“米価が崩壊”するのか?
2024年の全国作況指数は「102」。
つまり、「平年よりも収穫状況が良かった」という意味です。
しかし、実際には
米の価格が下がり、「米余り」と報道され、農家の収入が減っていきました。
これ──本当に“需要と供給”の問題なのでしょうか?
▶「供給過剰」ではなく、“価値の破壊”だった?
政府備蓄米の海外放出、
価格調整の名目での買い取り制限、
そして“消費者のコメ離れ”を煽るメディア──
これらは一見バラバラのようでいて、ひとつの方向に向かっています。
それは「米の価値を下げる」という方向です。
つまり、農業という産業の“収益性”を崩壊させ、
若者や小規模農家を撤退させる流れです。
そして、そこに新たに登場するのが──
スマート農業、大規模化、外資によるアグリビジネス化。
(※アグリビジネスとは、農業を“命の営み”ではなく“市場の道具”にする動きです。)
▶「米価が崩れた」のではない。「崩した」のかもしれない。
米の価値がなくなったように見えるのは、
報道と政策の“演出”によってそう見せられているだけではないか──
この問いを持つ人が増えれば、
それだけで未来は変わり始めます。
▶ 作況指数「102」(令和6年作)|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/kikaku/240130.html
すき家騒動の裏で何が?|国産米の信頼が壊される“構造”

国産米を選ぶことが、なぜ“リスク”とされる時代になったのか
▶ “あのチェーン”だけ、なぜ狙い撃ちされたのか?
2024年後半から2025年にかけて、SNSやメディアで
「すき家の異物混入騒動」が繰り返し拡散されました。
映像や投稿は瞬く間に拡がり、企業イメージの大きな損傷につながります。
しかし──
同じようなトラブルが起きている他のチェーンでは、なぜか“話題にならない”。
しかも、すき家は“国産米の使用率が非常に高い”ことで知られています。
▶ 国産比率が高い=“都合の悪い存在”だった?
外食チェーンの多くが“海外輸入米”や“加工食品ベース”に傾く中、
すき家は「安価で国産米を食べられる選択肢」として貴重な存在でした。
ゼンショーHDは一部産地との契約・管理を行い、
“顔が見える食材”という姿勢を維持していました。
それがもし、“新しい流れ”──
スマート農業・輸入自由化・外資農業参入にとって“邪魔な存在”だったとしたら?
スマート農業、輸入自由化、そして外資による農業参入──
どれも聞こえはよくても、実際には「人・地域・日本」が消えていく流れです。
-
- スマート農業:
農家がAIと機械に置き換わる未来。
→ 人が減り、地域の“つながり”が失われていく。
- スマート農業:
-
- 輸入自由化:
安い外国産と国内農家を競争させる仕組み。
→ 自給の力が削られ、価格だけの“選択”になる。
- 輸入自由化:
- 外資農業参入:
日本の田畑が他国の企業資産になる流れ。
→ 土地も水も食べ物も、“誰かの投資商品”に変わってしまう。

地元の米を守る企業が、“都合の悪い存在”になった時代。
▶ 「食の信頼」を壊せば、“国産離れ”が始まる。
国産=安全、という信頼を壊すことで、
消費者の“こだわり”を崩し、どんな食材でも「仕方ない」と思わせる。
それは、食の自由を“情報”で奪う支配構造──
誰も強制されていないようで、選べない構造だけが残る。
だからこそ、“叩かれる企業”には共通点がある。
それは「国産を守る意思」──
そして「安くて選ばれやすい」こと。
参考資料:
・すき家(ゼンショーHD)の国産米使用方針:
https://www.zensho.co.jp/jp/csr/quality/
・すき家の異物混入拡散報道(TBS NEWS DIG, 2024年1月):
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/964984
農協・農林中金外資化が進行?|お金と食が“管理される側”へ

怒った雪には、黙っていられない理由があった──
▶ 日本の“農とお金”を守ってきた仕組みが、静かに変えられている。
すき家のような“現場の信頼”が壊される一方で、
農業の根幹を支えてきた「仕組み」そのものに変化が起きています。
とくに重要なのが、「農協(JA)」と「農林中金」。
この二つは、ただの金融機関ではなく、
地域で自給を支え合う“生活の砦”のような存在でした。
▶ 今、何が起きているのか?
-
- 農協の統合・再編:
地域の独立性が減り、中央管理型へと移行しています。
※中央管理型とは、「すべてを“上”が決める仕組み」。
→ 地元に根ざした判断ができなくなり、“声が届かない農業”へ。
- 農協の統合・再編:
-
- 農林中金の再編と損失報道:
“経営悪化”を理由に再編・民営化論が加速しています。
※民営化論とは、「みんなのもの」を“誰かのビジネス”にする考え方。
→ 国民の資産が“市場の道具”として再分配される流れへ。
- 農林中金の再編と損失報道:
- JAバンクの信用低下報道:
“不安”を演出する報道が都市部中心に拡がっています。
→ 地方の金融機関としての信頼を揺らがせ、統合を正当化する空気が生まれています。
▶ これは「改革」ではなく、“根の切断”かもしれない。
農協や農林中金は「古い仕組み」ではなく、
地域で“食べて生きる”ことを守る、数少ない“生活の砦”でした。
それが今、「非効率」という言葉で壊されようとしている。
でも、“誰の効率”なのか? それを決めるのは、私たち自身です。
変えられているのは制度ではなく、「私たちの生き方」なのかもしれません。
参考資料:
・農林中金、米国債運用損で事業見直し(日経新聞):
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB241M50U4A120C2000000/
・農協(JA)組織再編の動きと公式説明:
https://www.maff.go.jp/j/nousin/keiei/chiiki_gyosei/attach/pdf/170427-10.pdf
米消失で日本人はどうなる?|“主食”が奪われる魂の抜け殻

それは、ただのごはんじゃない。日本人の“軸”だった。
▶ 「ごはん」がなくなる未来、想像できますか?
私たち日本人にとって、“米”はただの食べ物ではありません。
昔から「主食」として、生活の中心にある大切な存在です。
でも今、その米が“自由に食べられなくなる未来”が、
少しずつ、でも確実に近づいてきています。
なぜ“主食”が奪われる未来が来るのか?
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- ・農家が減り、生産量が減る
→ 食べる人がいても、作る人がいなくなる。
- ・農家が減り、生産量が減る
-
- ・米価が下がりすぎて農業が続かない
→ 安く売っても赤字=やめる農家が増える。
- ・米価が下がりすぎて農業が続かない
-
- ・輸入米や加工米が主流になる
→ 「何を食べているのか」が分からなくなる。
- ・輸入米や加工米が主流になる
- ・大企業や国が供給をコントロールする
→ 「今日はこの米しかありません」そんな日が来るかもしれない。
米がなくなると、私たちの生活に何が起きるのか?
-
- ・食の選択肢が奪われる
→ 「安いから」「他にないから」そんな理由で選ぶしかない未来。
- ・食の選択肢が奪われる
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- ・食に込めた感謝やつながりが消える
→ 誰が作ったのかも、どこから来たのかも分からない。
- ・食に込めた感謝やつながりが消える
- ・生き方すら“誰かに決められる”
→ 食べ物=命。それを誰かに握られたら、私たちの人生も握られる。
私たちにできる3つのこと
-
- ① 地元の農産物を選ぶ
→ 地域の農家を支え、“選べる自由”を守る。
- ① 地元の農産物を選ぶ
-
- ② 食の多様性を受け入れる
→ いろいろな穀物や食文化を広げ、依存から自由へ。
- ② 食の多様性を受け入れる
- ③ 農業を知り、つながる
→ 食の背景を知ることで、未来の選択肢を育てる。
裏付け資料(参考ソース)
-
- 異常気象と米不足の背景(キヤノングローバル戦略研究所):
令和のコメ騒動 農水省が招く飢饉キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)のオフィシ&...
- 異常気象と米不足の背景(キヤノングローバル戦略研究所):
- 減反政策の影響と構造的課題(RIETI):
RIETI - 令和のコメ騒動、根本的な原因を問う新聞雑誌など各メディアに寄稿した経済産業研究所RIETIフェローのテキストです。
人々の“生き方”を管理するための支配構造

“彼ら”はずっと、あなたを見ている──
▶ 食べることは、“生きること”そのもの。
水、電気、そして──食。
これらが自由に選べない社会になったとき、
それはもう、生活ではなく“管理”と呼ばれるものになるのかもしれません。
▶ 水・電気に続き、“食”が選べなくなる時代
-
- 電力自由化のあと、実質選べる企業は限られた
→ 料金やプランの違いはあっても、本質的な自由は少なかった。
- 電力自由化のあと、実質選べる企業は限られた
-
- 水道の民営化で、住んでいる地域によって水の質も価格も変わる
→ 国や自治体の“選択”によって、私たちの水が変わっていった。
- 水道の民営化で、住んでいる地域によって水の質も価格も変わる
- 今、その流れが「食」にも来ている
→ 安い、早い、便利──そう言いながら、選べる自由が少しずつ消えている。
▶ 気候や環境を口実に、自由が静かに制限される
-
- 「気候変動対策」として農地が削られる
→ 太陽光パネルやメガソーラーに置き換えられる田畑
- 「気候変動対策」として農地が削られる
-
- 「フードロス削減」の名の下で、規格外の作物が捨てられる
→ 本当は食べられるものも、“見た目”で選ばれなくなる
- 「フードロス削減」の名の下で、規格外の作物が捨てられる
- 「サステナブル」の言葉の裏で、“管理される食卓”が進む
→ 良いことのように見せながら、自由を奪っていく仕組み

涙をこらえながら、それでも伝えたい。 「どうか、気づいて……」
▶ “配給社会”の準備は、すでに始まっている?
毎月定額で届く食材セット。
“安心・便利”という名の「選ばれたメニュー」。
いつの間にか、スーパーにすら行かず、
「今日は何が食べられるか」より、「何が届くか」で暮らす日常。
それはもう、“配給”と何が違うのか。
「選ぶ自由」が失われたとき、人は“生きている”とは言えなくなる。
参考資料:
・2018年の水道法改正により、水道事業が民間に委託できる「コンセッション方式」が導入されました。
民営化により、水道料金や安全性への影響が懸念されています。
https://toyokeizai.net/articles/-/253769
・2025年施行「食料供給困難事態対策法」によって、食料の供給や流通が政府の管理下に置かれる可能性が指摘されています。
一部では“配給制度の布石では”との懸念も。
https://www.fnn.jp/articles/-/851512
なぜ日本の米が海外で安く?|“国内消費させない構造”

捨てられてると思ってた──でも実際は、売られていた。
▶ 日本では「余っている米」が、なぜか海外では“安売り”されている。
「米が余っているから価格が下がる」
──そう報道されたはずなのに、
その“余った米”は海外で「格安」で流通しているという現実があります。
これは、「米が余っている」ではなく──
“国内で消費させたくない”という意図が働いているのかもしれません。
▶ 不思議な現象は、こうして起きています。
-
- 政府の備蓄米や古米が「余剰扱い」とされる
→ 本来、災害用や学校給食にも使える品質の米
- 政府の備蓄米や古米が「余剰扱い」とされる
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- 海外(アジア圏など)に“安く売却”される
→ 国内では「買い取り負担」として放出、海外では「高品質米」として人気
- 海外(アジア圏など)に“安く売却”される
- 日本人には「米離れ」の印象が刷り込まれる
→ 食べる価値がないように感じさせ、“国産の信頼”を静かに崩す

本当に余っているのなら、なぜ困っている人に届かない?
▶ 米を「余らせて捨てる」のではなく、「外に出す」仕組み
本当に米が余っているなら──
なぜ子育て支援や困窮者支援、学校給食などに使われないのでしょうか?
答えは一つ。
“海外市場”という別の利益構造が動いているからです。
国産の米を、国内では“価値がないもの”として扱い、
海外では“静かなビジネス”として回収する。
それは、「米の価値」を“操作している”ということ──
そして、私たちの主食が“自由に選べない未来”が静かに近づいているということです。
このあとの最終章では、
この全ての構造の中で、私たちはどう“生き方”を守れるのか?
ゆきと雪でまとめていきます。
参考資料:
・日本産米がマレーシアで約1,150円で販売されている事例(noteより):
https://note.com/ninnin_boy/n/neaf52f16f61b
・農林水産省による米輸出推進と2023年の輸出拡大レポート:
https://smartagri-jp.com/agriculture/8616
農協・農林中金が狙われる理由|“改革の顔”は誰のため?

改革の名のもとに、“本丸”はすでに動き始めている。
▶ なぜ“彼”だったのか?
2025年5月、小泉進次郎氏が農林水産大臣に就任しました。
多くの人が「意外」と感じたかもしれませんが、
私たちが見逃してはいけないのは、
この人事が“ある構造”と深くつながっていることです。
▶ 小泉家の“構造改革”の歴史
-
- 父・小泉純一郎氏は、「郵政民営化」を強力に進めた首相
→ 国の資産と雇用を“市場に開く”構造改革の象徴
- 父・小泉純一郎氏は、「郵政民営化」を強力に進めた首相
- 息子・進次郎氏が農政のトップに
→ 今度は「農協」「農林中金」という“食と金融の砦”がターゲットに?
同じ「小泉」でありながら、今度は“農”と“命”に関わる領域で
再び「改革の看板」として起用されている可能性があるのです。
※郵政民営化とは:
“みんなの貯金”を預かっていた郵便局が、
「ビジネスの道具」に変えられていった流れのこと。
そのあと、外資系保険(アフラックなど)との提携が進み、
“国民のカネ”が、ゆっくりと“誰かの利益”に吸い込まれていった。

国民の“貯金”が、いつの間にか“誰かの利益”になっていた。
▶ “構造改革”という言葉の正体
-
- 見た目は「良い変化」でも
→ 中身は“民営化”と“外資参入”のための下準備
- 見た目は「良い変化」でも
- 選ばれた人が「改革の顔」になる
→ 批判されづらく、共感されやすい“演出”がセットで用意される
まるで、“構造の再演”。
見慣れた「改革の手法」を、違うテーマで繰り返しているだけかもしれません。
▶ でも──同じ手は、もう通用しない。
なぜなら、今の私たちは「その構造」に気づき始めているから。
小泉という名前だけで信じない。
改革という言葉に騙されない。
ゆきと雪、そしてこの記事を読んでくれたあなたが、
「変えられる側」から「選ぶ側」に戻る──その力を、取り戻すときです。
参考資料:
・小泉純一郎元首相が進めた郵政民営化の本質と、アフラックなど外資系保険会社との結びつきについて:
https://www.nyseikatsu.com/featured-article/09/2024/41920
・農林中金の海外運用と、農協マネーの外資流出懸念について(note解説):
https://note.com/shinshinohara/n/n1e28866da01d
主食の支配|自由に生きる力が少しずつ奪われてい

「これしかありません」なんて言わせたくない。 雪が伝えたいのは、“選べる未来”の尊さ──。
▶ 食べることは、命を選ぶこと。
でも今、その「当たり前」が静かに、少しずつ、
誰かの都合で“選べない”ものへと変わろうとしています。
なぜ“主食”が狙われるのか?
-
- ① わざと価値を下げる
→ 「余っている」「安くなった」と報道され、米や国産の信頼を壊す
- ① わざと価値を下げる
-
- ② 別の選択肢を押し込む
→ 「海外産」「加工食」「セット配送」など、選択肢のように見える“誘導”
- ② 別の選択肢を押し込む
- ③ 自由がなくなったあとに“元に戻す”
→ 選べない状況が完成したあと、価格や供給が“コントロール”される
これは「食の支配」であり、「生き方の支配」。
それが今どこまで進んでいるのか?
-
- ・水道事業の民営化(2018年)
→ 料金・質・供給に地域差が生まれる。生活インフラが“ビジネス化”
- ・水道事業の民営化(2018年)
- ・食料供給困難事態対策法(2025年)
→ 政府が「出荷制限」や「生産要請」を出せるようになった=準配給制度化
これは、始まっている。もう「まだ」ではなく、「今」の話です。
では、私たちはどうすればいいのか?

「考えてほしい」だけなんだ。
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- ① 知ること
→ 本当の構造を知ることで、“操作された不安”に流されなくなる
- ① 知ること
-
- ② 選ぶこと
→ 地元の農産物、信頼できる店、家庭での調理。自由を守るのは日常の選択
- ② 選ぶこと
- ③ つながること
→ 一人では守れない。でも、声をあげれば「気づく人」は必ず増えていく
“選べる”という自由を、未来に手渡すために。
私たちには、まだ間に合う。
ゆきと雪、そしてこの記事を読んでくれたあなたには、“見えている”から。
米の価格は戻るでしょう──でもそのとき“選べる”だろうか?
それが、最後に問いたいこと。
“選べる社会”を守れるのは、気づいたあなたしかいない。
参考資料:
・2018年の水道法改正で水道事業が民間委託可能に(東洋経済):
https://toyokeizai.net/articles/-/253769
・2025年施行「食料供給困難事態対策法」で食の出荷・流通を政府が管理可能に(FNN):
https://www.fnn.jp/articles/-/851512
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